この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「よしっ……できました」

その声に、松下と先輩の安藤由里子が持ち場を離れ、心音を挟み横に立つ。

心音は棚から出したお皿にカップケーキを一つずつのせると安藤と松下に手渡す。

三人で「いただきます」をすると、カップケーキを食べる。

「うん、美味しい」

一口食べた安藤が言う。

「ほんと、これすっごく美味しいですよ」

松下はそう言うと、また一口食べる。推してくれる二人だか、心音は頭を捻った。

「味は悪くないですけど、もう少し甘さを控えめにしてもいい気がします」
「確かにそうね。マーブルチョコを使っている分、どうしても甘さが多めになるから」

腕を組みながら安藤は言う。

「スポンジをもう少し苦めにするとか?」

松下の意見に、心音は頷き同意する。

「それも考えてた。けど、子供でも食べやすいように苦味は最小限に抑えないと」

三人で頭を捻っていると、心音はガラス越しに視線を感じ顔を上げる。

そこには、営業課の神田康太郎が立っていた。

康太郎は人懐っこい笑みを浮かべ、心音に手を振ってくる。

「ちょっと抜けます」

そう言うと、心音は足早に開発部のキッチンをを出た。
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