この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

デスクの椅子に腰を下ろすと、気合を入れるように頬を数回叩く。

パソコン画面を開き、仕事を始めようとした時だった。

あの、大好きな声がしたのは__。

ゆっくりと顔を上げると、そこには郁人がいた。

郁人は心音の姿を見つけると、こちらにやって来る。

そして、心音の前で足を止めた。

「天野さん、お話があります」

(これは……夢?)

なぜ郁人が自分の元へ来て、話しかけているのか。

ぼーっとしてしまっていた心音は、他の社員達の視線に我に返る。

じっとあの瞳が自分を見つめている。

(夢じゃない)

心音は席を立つと、先に歩き出した郁人の後を追った。
< 209 / 224 >

この作品をシェア

pagetop