この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
デスクの椅子に腰を下ろすと、気合を入れるように頬を数回叩く。
パソコン画面を開き、仕事を始めようとした時だった。
あの、大好きな声がしたのは__。
ゆっくりと顔を上げると、そこには郁人がいた。
郁人は心音の姿を見つけると、こちらにやって来る。
そして、心音の前で足を止めた。
「天野さん、お話があります」
(これは……夢?)
なぜ郁人が自分の元へ来て、話しかけているのか。
ぼーっとしてしまっていた心音は、他の社員達の視線に我に返る。
じっとあの瞳が自分を見つめている。
(夢じゃない)
心音は席を立つと、先に歩き出した郁人の後を追った。