この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
あの場所で
あれから、二ヶ月が経った。
季節は紅葉が美しく彩る秋になった。
商品化したカップケーキは飛ぶように売れ、心音は企画者として忙しい毎日を送っていた。
長く伸ばしていた髪は切り、ミディアムヘアにした。
軽くなった髪を揺らしながら、キッチンとオフィスを行ったり来たりして奮闘する毎日は、時間に追われながらも充実していた。
そんな毎日の原動力になっているのは、間違いなく彼の存在があるからだ。
いつもの時間になると、心音はリビングのソファに座り、パソコンを開いた。
接続すると、画面に大好きな人の顔が映った。
〈郁人さん、こんばんは。あっ、そっちはおはようだったね〉
そう言って、笑みを浮かべる心音に郁人は微笑む。
〈心音は、今日はどんな一日だった?〉
郁人がイタリアに行ってから、時間がある時はいつもこうしてビデオ通話をしている。
短い時間でも、互いの近況を報告する。
この時間が二人の絆を深めていった。