この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「郁人からの連絡はきてる?」
ルイスの言葉に、心音は首を横に振る。
「ここ一ヶ月は全然音沙汰ない。元気にはしているみたい。こないだもテレビに出てたし」
日本の若き経営者として注目されている郁人は、イタリアのテレビでもよく取り上げられていて、雑誌に載っているのも見た。
中には、郁人と女優の熱愛などという記事もあった。
おそらくデマだろうが、気にならないことはなかった。
それでも、何があっても、彼を信じて待つと決めたのだ。
その思いに揺るぎはない。
「それで、渡したいものって?」
心音は気を取り直して聞く。
ルイスはジーンズのポケットから一枚の封筒を取り出し、心音に渡す。
「これは?」
「郁人から心音へ」
「……郁人さんから?」
封筒の中を開けると、そこにはイタリア行きの飛行機のチケットが入っていた。