この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「じゃあ、お言葉に甘えて……」

心音がメニューを開くと、男性は上から順に訳してくれる。

(……この声のせいかな。この人といると、すごく安心する)

男性の話す速度は一定で、低く丸みのある声は穏やかさを感じさせ心が安らいだ。

(どこかで聞き覚えのある声のような気もするけど……気のせいだよね)

美しい横顔を見つめながら、その声の心地良さに聞き入っていると、男性がこちらを向く。

心音は驚いて目を見開いた。

「決まりましたか?」
「へ? あっ……すいません。えっと、何にしようかな」

慌てて男性から顔を背けメニューを見るも、心音は高鳴る胸を落ち着かせることに精一杯で、文字が上手く視界に捉えられない。

(……どうしよう。いきなりこっち見るから……)

結局、オススメと書かれていたティラミスを食べることにした。
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