この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「きゃあ……!」
不安定なゴンドラに足を取られ、バランスを崩しそうになるが、郁人の力強い腕が心音の背中に回り、胸に抱き止める。
「す、すいませんっ……」
体が触れ合い、恥ずかしがりながら顔を上げて、心音は息を飲んだ。
唇が触れ合ってしまいそうな距離に、郁人の美しい顔があったのだ。
郁人も驚いたのか、宝石のように綺麗な瞳が大きく見開かれていた。
恥ずかしさのあまり、心音はバッと郁人から顔を逸らすと、ゴンドラに捕まりながら、ゆっくりと腰を下ろした。
(顔が自分でも分かるくらいに、熱い……)
郁人が心音の隣に腰を下ろすと、おじさんがオールを使い、二人を乗せたゴンドラは陸を離れ、海の真ん中へと移動する。
隣の郁人と腕と腕が軽く触れ合う中、建物の間、迷路のような世界をゆったりと進んでいく。