この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
(もし……私と康太郎の間に何もなければ、上手くいっていたら、今頃、結婚について話していたのかな)
「……」
康太郎を大切に想っていた。
一緒にいられて幸せだった。
それはこれからも変わらないと信じていた。
(なのに……どうしてあんなことに……)
「……心音さん?どうかしましたか?」
俯く心音に、郁人は心配そうに声をかける。
「私、二年付き合った彼がいたんですけど、ついこないだフラれちゃって。記念日に高級フレンチ料理のお店でご飯を食べようってなってたから、てっきりプロポーズかなって期待しちゃったんです。でも、彼は私以外の女の人と関係を持っていて、私、そんなことにも気づかないで、一人で舞い上がって……ほんと、バカみたいですよね」
日本を離れて遠いいイタリアに来て、現実から目を逸らしていたけど、人に話すと、あの出来事が現実なのだと、突きつけられた気分になった。
(もういらない……か。私は一体、康太郎の何だったんだろう)