この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました



翌日、心音はホテルで念入りに身支度を済ませていた。

髪は長めにブラシで梳かして、持ってきていた服の中で一番、可愛い黄色のワンピースを選んで、メイクもいつもよりしっかりめに、でも濃くならにようにナチュラルに仕上げた。

時間になるまで何度も鏡の前に立って、落ち着きなくホテルの部屋の中をうろうろしていた。

待ち合わせ場所になったリアトル橋の前に着くと、楽しみと緊張でソワソワしながら郁人が来るのを待った。

(私、変じゃないよね)

正面にあるお店の窓ガラスに映った自分を見て、服装や髪型を確認していると、通りの向こう側から、郁人がこちらに歩いてきているのが見えた。

白いシャツにベージュのチノパンという、とてもシンプルな服装だというのに、彼自身が持つ華やかさと、その圧倒的な存在感に、私だけではなく周りにいる人たちも魅了され、多くの人の視線が郁人に集まっていた。
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