この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「郁人さん、私に払わせてください。昨日のレストランだって、奢っていただいたんですから」
実は昨日レストランで、心音が知らぬ間に、郁人は会計を済ませてしまっていたのだ。
あの時、ほとんどが心音が食べたものだった。
それに、ゴンドラに乗った時も、おじさんに郁人が払うからいらないと言われて、お金を受け取ってもらえなかった。
だから今日は払うと、心音は決めていたのだ。
「いいから、ここも俺にカッコつけさせてください」
そう言い、郁人はカードでスマートにお会計を済ませてしまい、心音は成す術を失った。
ジェラート受け取ると、お店の前にあったベンチに並んで腰を下ろし、海を眺めながらジェラート食べる。
「うーん!美味しい!」
抹茶の苦味と甘味が見事にブレンドされていて、とても美味しい。
「こっちもどうぞ」
郁人さんはチョコチップのアイスクリームを私に差し出してくれる。
スプーンで掬い取り口に運ぶと、チョコのコクが口いっぱいに広まって、また幸せな気持ちになった。
(忘れないようにメモしとこう)
ジェラートを食べ終わると、バッグからメモ帳とペンを取り出し、膝の上でジェラートを食べて感じたことをメモする。
ついいつもの調子で真剣になる心音の横顔を、郁人は何も言わず見つめてきた。