この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「あっ……すいません。これは私の癖みたいなもので、食べたスイーツをこうしてメモしていて」

そういえば、付き合ったばかりの時、康太郎の前でこれをしたことがあって、すごく嫌な顔をされたことがあった。

お前は仕事をしに来ているのか。とまで言われたこともあった。

急いでバッグにペンとメモ帳をしまおうとすると、郁人は心音の手にそっと片手を乗せる。

郁人の細く長い綺麗な手に急に触れられ、心音はドキッとする。

「いいえ、いいんです。続けてください。もっと見ていたい」

そう、郁人は優しく言う。

「……じゃあ、お言葉に甘えて」

心音は再びメモ帳を広げると、ペンを走らせた。

康太郎のことがあって、ずっと人前ではするのをやめていたけど、不思議なことに、相手が郁人だと、気にせず自分の姿をさらけ出せた。

無我夢中になる心音を、郁人はただ見つめていた。
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