この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
切なくも愛おしいロマンスを感じる曲調に、気づけば心音は郁人の胸に頭を寄せた。
明日には日本に帰らないといけない。仕事で康太郎と顔を合わせることにもなる。気まずい思いもするだろう。
(帰りたくない。このまま、時が止まってしまえばいいのに……)
顔を上げ郁人を見ると、彼も心音を見ていた。
吸い込まれるように互いに見つめ合っていると、郁人が顔を寄せてきて、二人の唇が重なり合おうとする。
郁人の少し乱れた吐息と、緊張する心音の吐息が合わさる。
小さく深呼吸した心音が目を閉じると、唇が重なった。
噛み締めるように一度唇を離すと、郁人は心音の瞳の奥を覗き込むように見つめる。
星の煌めきを埋め込んだかのように美しい郁人の黒い瞳に、心音は囚われた。
角度を変えキスを繰り返す。
キスは徐々に深くなり、心音は郁人の着ていたシャツを掴み、ぎゅっと握った。