この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
まさかの再会とプロポーズ
あの夢のような時間から、今日で一週間が経った。
心音はいつものように会社に出社していた。
バスと地下鉄を乗って、三つ目の駅で下車。
十分ほど歩くと、職場の白金製菓がある。
こうして日常に戻って、見慣れた景色を見ていると、イタリアでの出来事が本当に夢だったのではないかと思った。
「おはようございます」
商品開発部のオフィスに入ると、いつもは比較的静かなオフィスが、今日は何だか落ち着きがなかった。
特に、女性社員がざわついている。
「あっ、天野さんおはよう」
すぐに心音に気づいた安藤が挨拶を返してくれる。
「どうしたんですか? 何だか騒がしいですけど」
「今から新しい社長が挨拶に来るらしいのよ」
「新しい社長……?」
そういえば、少し前に新しい社長が就任するって発表があった。
イタリアから帰ってきてすぐのことだったため、頭の隅にあるかないかくらいのことだった。