この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

そう、今日は康太郎と付き合って二年の記念日。

心音は康太郎が前から行きたがっていた、高級フレンチレストランを予約していた。

(今日は特別な日だから、最高の夜にしたい)

「じゃあ……もしかしたら、あるかもしれないわね」

考え深そうにそう言う安藤に、心音は首を傾げる。

「何がですか?」

何のことか分からない心音に、安藤は「もうっ!」と心音の腕を叩く。

「プロポーズよ!」
「プロポーズ……いや!ないない!ないですよ……!」

確かに、心音も康太郎も結婚適齢期ではあるが、今はお互い仕事が楽しい時期だ。

否定する心音に、安藤は納得がいかない顔をする。

「そうかなー?神田くん真面目だし、天野さんのことも大切に想ってるみたいだから、私はありえるかなって思ったんだけど」
「僕も同意します。二人ともすっごくお似合いですし」
「松下くんまで」

(でも、言われてみればありえない話じゃ……ないよね)

付き合って二年の記念日にデート、場所は高級フレンチ料理店。

絵に書いたようなタイミングとシチュエーションだ。

もしかしたら、今日が人生で一番幸せな日になるのかもしれない。

ほのかな期待を胸に、心音はいつも以上に仕事を頑張った。

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