この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「はじめまして、白金郁人と申します。本日から、よろしくお願いいたします」
髪は額を出し七三にセットされていたが、心音はすぐに分かった。
骨の髄まで染み込んだように真っ直ぐに伸びた背筋に、漂う高貴な雰囲気。
漆黒の黒髪に、存在感のある二重のパッチリとした目。
聡明さを感じさせる剣眉。
そして、彼の一番の魅力である、宝石のように輝く黒い瞳。
そこにいたのは、紛れもなく郁人だった。
(嘘……郁人さんって、うちの社長だったの……!?)
まさかの再会と思わぬ事実に、心音の頭は一気にこんがらがった。
「商品開発部には、優秀な人材がいます。天野さん」
部長に呼ばれるも、驚きのあまり心音は固まってしまい気づかなかった。
「ちょっと天野さん、呼ばれてるわよ」
隣に立っていた安藤に小声でそう言われハッとする。
「あっ、は、はい……!」
心音は動揺しながら郁人の前に立つ。
口から心臓が飛び出そうなほどに緊張して、顔を上げられず俯いた。