この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

バタンっとドアが閉まると、郁人はいきなり心音を抱きしめた。

驚いた心音は何も言えず、郁人の腕の中に包まれる。

「やっと会えた」

耳元で囁かれた弱々しい声。

力強い抱擁で郁人を全身に感じ、心音は胸がぎゅーっと苦しくなった。

「すいません、勝手に連れてきてしまって」

抱擁を解くと、郁人はデスクにある電話の受話器を取る。

「コーヒーを二つ頼む」

そう言い電話を切ると、郁人は心音にソファに腰掛けるように言い、隣に腰を下ろす。

少しして、グレー色のスーツを着た、メガネをかけた男性が入ってくる。

男性は心音と郁人の前にコーヒーを置く。

「ありがとうございます」

心音がお礼を言うと、男性は会釈をして出ていく。
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