この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「だから、あなたを置いて逃げたんです」
この気持ちと向き合う勇気すらも持てず、自分勝手な理由で郁人をあの部屋に一人残した。
「酷い人間でごめんなさい……」
震える両手で、ぎゅっと拳を握る心音。
謝っても、許してもらえないことは分かっている。
少しの沈黙の後、郁人の深いため息が聞こえた。
「そうでしたか」
呟かれたその一言は、呆れているように思えた。
それはそうだ。
こんな酷い女、嫌われるに決まっている。
心音は耐えきれず、立ち上がり部屋を出ようとするが、その手を郁人が掴む。
郁人は立ち上がると、心音の手を握る。