この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「話してくれてありがとうございます。正直、今ほっとしています」
「……え?」
(ほっとしている……?)
意味が分からず、心音は困惑する。
「ど、どういうことですか?」
「君が俺を嫌いになったわけではないと分かったので」
「嫌いだなんて! そんなことありえません……!」
前のめりになりながら心音がそう言うと、郁人は嬉しそうに笑みを浮かべる。
(じゃあ、あのため息は……安堵のため息だったってこと?)
郁人は心音の手を離すと、その場に片膝をつく。
そしてスーツのポケットから小さなジュエリーケースを取り出す。
パカっと開かれたジュエリーケースの中には、ダイヤモンドがあしらわれたシルバーリングがあった。
心音は息を呑んだ。
「こんなこと、いきなり困らせるでしょう。でも、俺は本気だ」
郁人の真摯な眼差しが、心音に向けられる。
「天野心音さん、君が好きだ。どうしようもないくらいに君に惚れている。俺と結婚してほしい」
__これは、恋に臆病になってしまっている私が、運命的に出会った彼に、一途に溺愛されながら、困難を乗り越え、ハッピーエンドを迎える日までの物語だ。