この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「俺はそうしたいと思っている」
「俺はということは、天野さんは同意されていないということですね?」
痛いところをハッキリとついてくる進藤だが、悪気はないのは分かっている。
先日、郁人は心音にプロポーズをした。
当たり前だが、いきなりプロポーズをされて驚かないはずもなく、心音は少し時間が欲しいと言ってきた。
それからかれこれ一週間は経っているが、彼女からの返事は未だにない。
彼氏と別れて間もないのに、出会ったばかりの男にプロポーズをされる。
心音からしたら、中々の衝撃だ。
恋愛に対して恐怖心を持っている心音に、急いで事を進めるのは強引だと思ったが、そうせずにはいられなかった。
仕事の息抜きに散歩をしていると、風にゆらゆらと揺られ、足元に着地した麦わら帽子。
どこから飛んできたのかと不思議に思いながら手に取ると、一人の日本人女性が現れた。
女性を目にした瞬間、郁人の心は完全に奪われた。
高く柔らかな声。
ふわりとした栗色のロングヘアー。
丸く大きな愛くるしい瞳。
優しく包み込むような温かな雰囲気。
「一目惚れだったんだ」