この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
(何かあったんじゃ……)
心音は居ても立ってもいられず、康太郎に電話をかける。
何度目かのコールの後、康太郎が電話に出た。
『もしもし、康太郎?? よかった繋がって。どうしたの? 何かあった?』
少しの沈黙の後、康太郎の沈んだ声が聞こえた。
『ごめん心音。仕事でトラブルがあって、今日は行けそうにない』
『えっ……』
『本当にごめん』
想像以上に楽しみが強かったせいで、心音はすぐに次の言葉が出なかった。
『……そっか。うん、分かった。仕事頑張ってね』
そう言い、電話を切ろうとした時だった。
(__え?)
電話の向こう側で、女性の声がした。
思わず携帯を耳に当て直すと、楽しげな康太郎と女性の声がして電話は切れた。
(同じ営業部の人、だよね……)
心音はテーブルの上に置いてある箱に視線を向ける。
(大丈夫。私は光太郎を信じてる)
そう思うが、心の中に黒いモヤのようなものが出てきて、それは拭いきれなかった。