この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
お昼時ということもあり、カフェは混雑していた。
注文した品を受け取ると、安藤を真ん中にして、心音は窓辺のカウンターに並んで腰を下ろした。
「にしても、新しい社長って、本当にかっこいいですよね」
いきなり郁人の話が出て、心音は飲んでいたカフェラテを吹き出しそうになる。
「やっぱ男から見てもそう思うの?」
安藤は問いながら、心音に紙ナプキンを渡す。
心音は礼を言うと紙ナプキンを受け取り口を拭く。
「当たり前じゃないですか。あのルックスにモデル並みのスタイル。白金製菓会長の孫で、将来を約束されたエリートですよ。それに社長が来てからというもの、うちの会社の業績が上がっているじゃないですか。仕事もできるなんて完璧すぎます」
確かに、郁人が来てからと言うもの、うちの会社の業績は常に右肩上がりだ。
マーケティングのやり方も大幅に見直したって、同期のマーケティング部の子が言っていたし、新たに海外進出もしようとしている噂もある。
再会したあの日、いきなりのプロポーズに驚いて、考えさせてほしいと言ったきり、郁人とは話せていなかった。
さっきのように会社で顔を合わせることはあっても、挨拶をして逃げるようにその場を立ち去ってしまったりもしていた。