この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

安藤と松下の視線は心音に移る。

不安げな顔をして見てくる二人に、心音はなるべく気丈に振る舞おうと、笑みを浮かべて口を開く。

「実は別れまして」
「「え!?」」

ハモった二人は驚いて目を見開く。

「なんで!? あんなに仲良さそうだったのに!」
「そうですよ!」
「なんか……色々と、私が勘違いしちゃってたみたいで」

いくら仲の良い二人でも、浮気されてました。なんて、言いやすことでもないし、康太郎も美鈴もも同じ職場の人間だから、波風立てるようなことにはしたくないと心音は思った。

「そうなんだ……私らでよければ、いつでも話聞くよ」
「そうですよ天野先輩!」

気を遣ってくれたのか、二人は話を深掘りすることはなかった。

「二人とも……ありがとうございます」

会社のデスクに戻ると、スカートのポケットに入れてあったメモ用紙を取り出す。

(連絡してって……こと、だよね……)

これ以上は郁人も待てなかったのかもしれない。

心音は迷った末に、携帯に書かれていた番号を登録すると、メッセージを送った。

数分もせずに、すぐに返信が返ってきて、夜に食事に行く約束をした。
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