この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
運転している郁人を見て、それにしてもと思う。
(運転姿も絵になるな……)
ハンドルを握る手は、男らしく骨ばっているが、長くて細い綺麗な指をしている。
前を見つめるその横顔は凛々しく、ついつい見惚れてしまう。
(本当に、こんなカッコよくて素敵な人が、私なんかの何を気に入ってくれたんだろう)
心音は腕を組み、うーんと頭を捻らせるも、その結論はやはり出ない。
「お腹は空いていますか?」
「はい、空いています!」
心音の明るい返事に、郁人は楽しそうに笑う。
「おいしい和食屋さんを予約してあるのですが、その前に……」
車は高級洋服店が立ち並ぶエリアで止まる。
(えっ、ここって……)
そこは、心音でも知っている有名ハイブランド店だった。