この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「そこにかかっている服を試着して見せて下さい」
「……えっ、私がですか?」
ざっと見ただけでも、十着はある。
郁人は頷くと、タブレットに視線を戻す。
(なんで私が試着するんだろう)
心音は不思議に思いながらソファを立つと、店員に案内され試着室に入る。
「何かあれば、お声がけください」
そう言われ、店員に一着目の洋服を渡され受け取ると、試着室のカーテンが閉まる。
試着室の中は、丸いブラウン色の絨毯が敷かれている。
靴下越しでもふわふわした肌触りは気持ちが良い。
眩しさに目を細めながら真上を見ると、天井にはゴールドのシャンデリアがついていた。
(試着室までこんな豪華なんて。でも……夢みたい)
初めての世界に胸が高鳴る。
心音はワクワクしながら、ハンガーラックにかけられていた淡いピンクのタイトワンピースを手に取った。