この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

心臓をバクバクさせながら、郁人が自分の足にハイヒールを履かせてくれる様を見る。

こんなことされたら、自分がお姫様にでもなってしまったかのように思える。

ハイヒールはピッタリと、心音の足にはまった。

「わぁ……」

(ブランドの靴、履いちゃった)

心音はかかとをつけたまま、両足の先を少し持ち上げ、ハイヒールを見つめる。

鏡の前に立つと、鏡に映った自分の姿に、心音は我ながら惚れ惚れした。

(これが、私……?)

「魔法みたい……」

思わず呟いた心音の一言に、郁人は笑みを浮かべる。

「魔法ではなく、心音さんが美しいからですよ」

後ろに立った郁人に、鏡越しに見つめられながらまたストレートなことを言われ、心音はどう返して良いのか分からず、視線を彷徨わせる。

「それから……」

鎖骨にひんやりと何かが触れる。

見ると、それは先ほど心音が見ていたダイアモンドのジュエリーだった。
< 83 / 224 >

この作品をシェア

pagetop