この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「当時のことは、あまりよく覚えていないんです。幼かったこともありますが、医者が言うには、精神的ショックで記憶が混乱しているのだろうと。……すいません、楽しい場で、こんな暗い話をしてしまって」
「そんな、郁人さんが謝ることじゃないですよ……! 今だって、辛いだろうに……」
「……そうですね。とても辛い。でも、そんなことでも、君には聞いてほしいと思えます。君が俺の特別だからなんでしょうか」
そう、郁人は少し弱々しい笑みで笑った。
心音は胸が締め付けられた。
「ゼリー、食べましょうか」
スプーンを手に取り、ゼリーを食べる郁人。
心音は再びスプーンを手に持つと、いつもの自分らしく、ゼリーを頬張って見せた。
少しでも、郁人に元気になってほしくて。