この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
第二章
一目見て、好きにならずにはいられなかった
新商品の制作の際に、会社で必ず行われる試食会。
会社の食堂を使って行われた試食会には、お昼時に多くの社員達が訪れていた。
カップケーキを食べた社員達は、外にある投票箱にどのスイーツが美味しかったかを投票する。
この試食会での評価が、商品化できるかどうかに大きく左右する。
つまり、社員の意見が最重要というわけだ。
心音達はAチームで、他にはBチームとCチームのふたチームが試食会の参加している。
白衣を着た心音は、社員達にカップケーキの説明をしながら手渡をする。
「カップケーキ、二つ下さーい」
「はい、お二つですね」
そう言い、女性の声に顔を上げた心音から笑顔が消える。
そこにいたのは、美鈴だった。
隣には、康太郎もいる。
二人揃った姿を目の前にしたのは、あの雨の日以来。
隣に並ぶ二人に心音は動揺する。
カップを掴み、紙皿に置こうとするが、手がいうことを聞かず、カップケーキが地面に落ちてしまう。