僕の秘密と、彼女の嘘
そして今度は、七瀬が自分のことを話し始める。
この公園のすぐ近くに住んでいること。
高校三年生であること。
「学校は、桔梗南高校」
引っ越してきたばかりの僕には聞き覚えのない名前で、首を傾げると、七瀬は少しだけ得意げに胸を張った。
「公立で、そこそこ進学校。でもこの辺じゃ一番校則ゆるいって有名。あ、藤美は別枠だけどね」
なるほど。
七瀬の明るい茶色の髪を見て、妙に納得してしまう。
「……いいな。自由そう」
「でしょ?」
そう言ってにやりと笑った七瀬の笑顔に、一瞬、胸の奥がざわっとした。
――この人、危険だ。
僕の秘密を知る、唯一の存在。
ちゃんと、釘を刺しておかなければならない。
「あの……一応言っておくけど、僕は学校の規則に違反してるわけじゃないんだ。
でも、周りに女だってバレたら、いろいろ面倒なことになりそうだから……絶対に誰にも言わないでほしい」
真剣そのもののお願いに、七瀬は――
「ふふっ」
なぜか楽しそうに笑った。
「いいよ」
その一言に、僕はほっと胸を撫で下ろす。
……が、その安心は一瞬で吹き飛んだ。
「その代わりさ。今から家に遊びに行ってもいい?」
「……は?」
この公園のすぐ近くに住んでいること。
高校三年生であること。
「学校は、桔梗南高校」
引っ越してきたばかりの僕には聞き覚えのない名前で、首を傾げると、七瀬は少しだけ得意げに胸を張った。
「公立で、そこそこ進学校。でもこの辺じゃ一番校則ゆるいって有名。あ、藤美は別枠だけどね」
なるほど。
七瀬の明るい茶色の髪を見て、妙に納得してしまう。
「……いいな。自由そう」
「でしょ?」
そう言ってにやりと笑った七瀬の笑顔に、一瞬、胸の奥がざわっとした。
――この人、危険だ。
僕の秘密を知る、唯一の存在。
ちゃんと、釘を刺しておかなければならない。
「あの……一応言っておくけど、僕は学校の規則に違反してるわけじゃないんだ。
でも、周りに女だってバレたら、いろいろ面倒なことになりそうだから……絶対に誰にも言わないでほしい」
真剣そのもののお願いに、七瀬は――
「ふふっ」
なぜか楽しそうに笑った。
「いいよ」
その一言に、僕はほっと胸を撫で下ろす。
……が、その安心は一瞬で吹き飛んだ。
「その代わりさ。今から家に遊びに行ってもいい?」
「……は?」