遅かれ、早かれ、恋になりまして。

あれから、一週間。結局今日になっても、有馬さんからちゃんとした連絡は来ていなかった。

ラインは交換した。

でも届くのは、毎日決まって深夜1時を過ぎた頃の〈おやすみ〉だけ。朝起きた私は、それに〈おはようございます〉と返す。ただ、それだけ。

傍から見れば驚くくらい素っ気ないやり取りなのに、不思議と嫌じゃなかった。


「ヤヨ、大丈夫?私だったら干からびるんだけど」

「うーん……意外と大丈夫なんだよね」


自分でも不思議だった。会えてない。声も聞けてない。それなのに、不安で押し潰されそうにはならない。だって有馬さんは、ちゃんと言葉にしてくれたから。あの真っ直ぐな瞳を思い出すだけで、ちゃんと信じられる気がした。


「ヤヨ、なんか変わったね」

「そうかな?」

「うん。有馬さんのおかげ?」


そう聞かれて、私は少し考える。


「どうだろ……でも、みんなのおかげかも」


八木くんも、佳奈子も、有馬さんも。ここまで来るまでに関わってくれた人たちの顔が浮かんで、自然と笑みが零れた。


「なにそれー」


佳奈子もつられて笑って、私たちは顔を見合わせる。

――その時だった。ポケットに入れていたスマホが、ブーブーッと震えた。

ごめんと言って取り出したスマホの画面を見た瞬間、私は息を止めた。
表示された名前に、目を見開く。
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