遅かれ、早かれ、恋になりまして。
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「すみませーん。荷物、ここに置いときますねー」
帽子を被った運送会社の男性が、フロアのカウンター前で大きな段ボールを2つ抱えたまま声を上げる。
パソコンに向けていた視線を上げて、私は思わずきょろきょろと周囲を見回すが、隣の八木くんはいないし、課長も席を外している。他の人たちは電話対応や打ち合わせで手一杯で、すぐに動けそうな人はいなかった。
「はーい」と少し大きめに返事をして、席を立ってカウンターの方へ向かう。
「ありがとうございました」
軽く頭を下げて受け取り、段ボールに貼られた送り状へ視線を落とした。
1つはクリエイティブサンプル、もう1つはNEXERA案件の最終確認用の提案資料だ。サンプルのほうは私の担当じゃないので、ここに置いておくとして――問題はもう片方だ。
「こっちはかなり重いだろうな…」
そう思いながらも、一瞬だけ迷ってから提案資料の段ボールに手をかける。
持ち上げてみた瞬間、「お……重い…」と小さく声が漏れた。一瞬浮かせただけなのに、腕の筋肉がきゅっと悲鳴を上げた気がして、すぐにカウンターへ戻すように置き直す。
無理。これは普通に無理。
そう心の中で即決しつつも、今ちょうど手が空いているのは自分しかいない。ちらりと周囲を見回すと、電話対応の声や打ち合わせのやり取りが重なっていて、男性社員に声をかけられる空気ではなかった。
「……よし」
大丈夫。私、意外と力持ち!
「すみませーん。荷物、ここに置いときますねー」
帽子を被った運送会社の男性が、フロアのカウンター前で大きな段ボールを2つ抱えたまま声を上げる。
パソコンに向けていた視線を上げて、私は思わずきょろきょろと周囲を見回すが、隣の八木くんはいないし、課長も席を外している。他の人たちは電話対応や打ち合わせで手一杯で、すぐに動けそうな人はいなかった。
「はーい」と少し大きめに返事をして、席を立ってカウンターの方へ向かう。
「ありがとうございました」
軽く頭を下げて受け取り、段ボールに貼られた送り状へ視線を落とした。
1つはクリエイティブサンプル、もう1つはNEXERA案件の最終確認用の提案資料だ。サンプルのほうは私の担当じゃないので、ここに置いておくとして――問題はもう片方だ。
「こっちはかなり重いだろうな…」
そう思いながらも、一瞬だけ迷ってから提案資料の段ボールに手をかける。
持ち上げてみた瞬間、「お……重い…」と小さく声が漏れた。一瞬浮かせただけなのに、腕の筋肉がきゅっと悲鳴を上げた気がして、すぐにカウンターへ戻すように置き直す。
無理。これは普通に無理。
そう心の中で即決しつつも、今ちょうど手が空いているのは自分しかいない。ちらりと周囲を見回すと、電話対応の声や打ち合わせのやり取りが重なっていて、男性社員に声をかけられる空気ではなかった。
「……よし」
大丈夫。私、意外と力持ち!