本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

 鷹司さんの後について店内に入る。
 木をふんだんに使った内装は素朴で、懐かしさを感じさせた。

「個室が取れたよ」

 鷹司さんに案内された個室は、秘密基地のようだった。
 座椅子と小さな座卓。ふかふかのカーペットが敷いてあるので、寝転がることも可能だ。

「これなら自宅みたいにリラックスして読めます!」
「読み終わったら連絡してくれ」
「はい!」

 鷹司さんは私がゆっくり読書に没頭できるように、ひとりにしてくれた。
 本当に素敵な人。
 学生の頃、本を読んでいるのを男子にバカにされたことがあったけれど、こんなに私の読書好きを理解してくれる彼ができて、幸せだな。

 私は注文したカプチーノを受け取り、座椅子に腰を下ろした。

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