本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

 さすが、高級ホテルのスイートルーム。バスルームは広く、まるでお姫様になったような気分。

(カップル用の部屋だから、二人で入れる大きさなのかな……)

 私がバスルームから出ると鷹司さんもバスローブを着ていた。

(どういうこと!?)

 顔に出ていたのか、鷹司さんがくすりと笑う。

「ここは浴室が二つあるんだ」
「二つも……! すごいですね」
「明日、一緒に入ろう」
「!」

 軽い口調ですごいことを言われて、恥ずかしくて目を伏せる。
 すると、鷹司さんのバスローブの胸元からたくましい体が見えて、ますます顔が赤くなっていって。
 鷹司さんはそんな私を見て、蠱惑的な笑みを浮かべた。

「……あの続きをしても?」
< 55 / 86 >

この作品をシェア

pagetop