本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

 髪を乾かし、軽くメイクをして戻ると、ルームサービスの朝食がテーブルに並んでいた。

 クロワッサン、オムレツ、サラダ、ウィンナーやベーコン。
 ヨーグルトにフルーツ。
 果物を搾ったフレッシュジュースもある。

「美味しそう……!」
「食べよう」
「いただきます!」

 まずはオレンジジュースで喉を潤す。嗄れかけた喉に染み渡る。
 次はクロワッサン。バターが香っておいしい。
 オムレツは卵の味が濃くて、ベーコンはカリカリで塩気と肉汁がうれしい。
 ふと、向かいに座る鷹司さんと目が合った。
 愛おしくてたまらない感じの熱い視線。

「な、なんですか」
「美味しそうに食べる顔がかわいくて」
「もう、何言ってるの……!」

 ストレートに褒められることに慣れてなくて、照れてしまう。
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