本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

(はぁーおいしかった……お腹いっぱい)

 朝食を食べ終えてソファーでぼんやりとしている私に、鷹司さんはタブレットを持って来た。

「引っ越し先候補の賃貸物件をいくつかピックアップした」
「鷹司さんはストーキングの被害者なのに、引っ越さなきゃいけないなんて理不尽……」
「まあちょうど良い機会だ。これからは一緒に眠りたいしな」

 そっか、私と鷹司さんは恋人同士になったから、別々の部屋じゃなくていいんだ。

「ダブルベッドを置ける寝室、俺の個室、きみの個室。3LDKは必要だな。俺の希望はそんなところだ。栞は?」
「徒歩圏内にスーパーがあるとうれしいです」
「確かに。となると、これと……この辺りはどうだ」

 鷹司さんはタブレットを操作して、条件をクリアした物件の間取りをアップにして私に見せてくれた。

「わ、この物件いいかも……!」

 条件にぴったりの物件を見て、思わず言葉が漏れる。
 築年数が浅く、間取りの配置が今のマンションに似ているので、住みやすそうだ。徒歩圏内にスーパー・銀行・ドラッグストア・コンビニもちゃんとあるところもポイントが高い。

「明日、不動産屋に行ってみよう」
「はい!」

素敵な新居候補が見つかって、気分が華やぐ。

(宮本優衣華の動向は気になるけど、幸せだな……)

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