本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで
「……ぃ……ぇぇ……、では」
(……ん……鷹司さん、誰かと喋ってる……?)
だんだんと意識が浮上し、それが電話だと気付いた私は目を開いた。
引っ越し先の物件を決めた後、私はソファーに座ったまま、いつの間にかうたた寝をしていたらしい。
鷹司さんは話が終わったようで、電話を切って私の方を向く。
「私、どれくらい寝てた……?」
「ほんの20分程度だ」
それを聞いてホッとした。しかし、鷹司さんは何となくしょげている。
「どうしました?」
「すまない、栞の睡眠不足は俺が昨晩無理をさせたせいだから……」
「~~ところで! どなたとお電話してたんですか?」