本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

 私は顔が赤くなる前に話題を変えた。

「ああ、美咲さんが会いたいと」
「ではその間、私はここで待ってますね」
「君も一緒に、と」
「え? は、はい……」

 返事をしながらも、なぜ私も? と頭の中にハテナマークが浮かぶ。

(ああ、私が宮本優衣華の応対をした時の話を聞きたいのかな)

「会う場所だが、このホテルの近くのカフェラウンジに来てくれるそうだ」

 スマホの地図を私に見せながら、鷹司さんは言った。
 美咲さんが私達に話があるということは、宮本優衣華はもうクビになったんだろう。
 私は改めて気を引き締めた。

「会うのは昼食後だから、それまではゆっくり過ごそう」
「はい」

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