本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで
(つっっかれた……けど)
「とりあえず解決してよかったですね」
私は横に立つ鷹司さんに話しかけたのだけれど、返事がない。
顔を上げて鷹司さんの方を向くと――
「わ!」
強く抱きしめられた。
「ど、どうしたんです」
「……栞が俺の前に飛び出して、宮本優衣華に刺されて倒れた時、心臓が止まるかと……」
「心配かけてごめんなさい。でも、飛び出したことは後悔してません。だってそうしなかったら、鷹司さんが刺されてケガしてたでしょ」
私は謝罪はしつつも、きっぱりと伝えた。
鷹司さんは腕を緩め、私を見つめる。