【色彩奉納記】
第一章第二幕【赤の国】
奉納神楽が終わり、街には彩りと活気が溢れていた。
赤の国特有の煉瓦造りの建物が立ち並ぶハイカラな街。
色づいた紅葉を見上げながら、1人の仕立て屋のオーナーはこう言った。
「新しい色神様ってなんだか頼りなさげよね」
牛鍋屋の店主はこう言った。
「あんな小さい子に任せてこの国は大丈夫なのか?」
ある百貨店の受付嬢はこう言った。
「国が平和なら、なんでもいいんじゃないかねぇ」
それぞれ沢山の意見があるが、皆に共通しているのは「深蘇芳家への失望」だ。
そしてその失望の中心にいるのが、深蘇芳牡丹だということも。
深蘇芳家の当主は病気がちで、奥様の方も亡くなられてしまった。
一時期は次期当主として期待されていた深蘇芳芍夜の存在で成り立っていたが、芍夜は現在意識不明。
次女である深蘇芳百合も、となりの橙の国に嫁いでしまい戻って来れない状態。
必然的かつ消去法的に選ばれたのが深蘇芳牡丹であった。
赤の国特有の煉瓦造りの建物が立ち並ぶハイカラな街。
色づいた紅葉を見上げながら、1人の仕立て屋のオーナーはこう言った。
「新しい色神様ってなんだか頼りなさげよね」
牛鍋屋の店主はこう言った。
「あんな小さい子に任せてこの国は大丈夫なのか?」
ある百貨店の受付嬢はこう言った。
「国が平和なら、なんでもいいんじゃないかねぇ」
それぞれ沢山の意見があるが、皆に共通しているのは「深蘇芳家への失望」だ。
そしてその失望の中心にいるのが、深蘇芳牡丹だということも。
深蘇芳家の当主は病気がちで、奥様の方も亡くなられてしまった。
一時期は次期当主として期待されていた深蘇芳芍夜の存在で成り立っていたが、芍夜は現在意識不明。
次女である深蘇芳百合も、となりの橙の国に嫁いでしまい戻って来れない状態。
必然的かつ消去法的に選ばれたのが深蘇芳牡丹であった。