双葉に咲いた、ニセモノ双子。
わたしたちが答えると、先生は少しホッとしたような表情になる。

そのまま、わたしたちに背を向けて歩き出していった。



「あはっ、心乃花! 特能警察だって!」

「うん、心乃華! すごいよね、お呼ばれしちゃった……!」



ああ、ああ……周りのざわめきすら、今はどうでもいいと思える。

こうしていれば、いつか勧誘に来るという確信はあったが……まんまと引っかかってくれるとは!

これで、ようやく……復讐へ一歩踏み出せる……っ!



「心乃華、早くいこ?」

「うん!」



醜い憎悪の感情を綺麗に隠しながら、わたしは元気よく返事をした。

急いで行かないと、印象を悪くしてまうかもしれない。

そのせいで勧誘をやめられてしまえば、せっかくのチャンスを逃すことになる。

……だけど、今日は気分がいい。

こんなにうまくいくとは……!

いつもは喉元で止めている言葉をそのまま外に出しても、今ならきっと怪しまれすらしないだろう。

それほどまでに、今感じている歓喜の感情はホンモノだった。
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