双葉に咲いた、ニセモノ双子。
「……ようやく、だね」

「そうね。双子の準備はできてる?」

「もちろん」

「相手は特能警察、わたしたちみたいな人間の相手は慣れているはず……気を引き締めていくよ」



小さなわたしの声に、心乃花は小さく頷いた。

深呼吸をする……その瞬間、扉が叩かれる。

わたしと心乃花は急いで立ち上がり、緊張もしているけれど、ワクワクもしているといったふうの表情を作り出した。



「お待たせ、ふたりとも」



そう言って部屋に入って来た先生と、その後ろに続くスーツを着た男性。

黒髪に黒目、少しかっこいいふうの顔に、優しげな笑顔を浮かべている……

が、なにか腹に抱えていそうな感じか。

もちろん、そんな考えは表情に全く出さない。



「こちらが特殊能力警察……特能警察の、黒瀬さんだ」

「特能警察の黒瀬だ。待たせてしまって、すまないね」

「いえ、全然大丈夫です!」

「黒瀬さん、ですね。覚えました! わたしは双葉(ふたば)心乃華(このは)です!」

「わたしは双葉(ふたば)心乃花(このか)ですっ」
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