双葉に咲いた、ニセモノ双子。
「実は、ここの窓から君たちを見ていてね……最後まで見ることはできなかったが、素晴らしい力だった」

「そうなんですか……! まだまだなので、少し恥ずかしいですっ」



握っている手とはまた違った方の手を、頬に添える。

少し視線を落としてまつ毛を伏せるのが、ポイントだ。

……でも、本当にのぞいていたのか……予想していたとはいえ、不快だね。

少し息を吐きたくなりながらも、我慢する。



「……私はね、この国の平和を守れればそれでいいんだよ。たとえ孤児でも、何か目的があるのだとしても、ね」



……この国の平和を守れれば、ねぇ。

ふん、知ったかぶりしちゃって。

なにも、知らないくせに……っ。

思わず歪みそうになる表情を、無理やり笑顔にすり替える。



「すごく、かっこいいですね! わたしも、平和を守りたい! ね、心乃花!」

「うん、憧れちゃうなぁ……!」
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