双葉に咲いた、ニセモノ双子。
そんなふうに話すわたしたちの様子を見て、黒瀬は立ち上がり、そのままテーブルに資料をばら撒いた。

バサリと広がる資料はそれなりの数があり、一枚一枚にびっしりと文字や写真が貼られている。



「これは連続通り魔事件……通称『かまいたち事件』の資料だ。ちょっとした怪我を負わせてくるぐらいだが、被害は何十件にも及ぶ……タチの悪い事件だ」

「わぁ、こんなに……すごいですねっ!」

「これは悪いことです……! 犯人はわかっていないんですか?」

「残念なことにね……だから、君たちの試験としよう。危険もなく、ちょうどいいだろう?」



ふ〜ん……まぁ怪我はしなさそうだけど。

でも、相手はこれほどの人間を傷つけた……つまり、それができる武器や能力を持っているはず。

……厄介な事件を押し付けて、能力テストをしようってこと?

成功すればラッキー、失敗すればそれはそれでいい、と……

……舐められてるわ。

驚きの演技に使っていた左手で隠しながら、口元を歪める。
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