双葉に咲いた、ニセモノ双子。

ニセモノ双子と、始まりの夜 side心乃花

走って、走って、ようやく大樹の元へ辿り着いた。

安心からか、大樹の根元が見えた瞬間に倒れ込んでしまう。


せ、せいれいさん、に……


そんな気持ちから、なんとか顔をあげて、目元をこする。

涙はとっくに枯れている。

ただ、涙の跡がカサカサとしているだけだ。



『……あんたも来たの?』

『だれ……』



大樹の方にいた女の子に話しかけられて、わたしはなんとか体を起こして座り込む。

そのまま再び見た女の子は、わたしみたいにボロボロになりながら座り込んでいた。

しかし、視線は鋭く、ひたすら大樹の方を睨みつけている。



『せ、せいれい、さんっ……』

『なに言ってるのよ……せいれいなんて、いないんだから』
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