双葉に咲いた、ニセモノ双子。

影に紛れて side心乃花

孤児院に帰って、資料を見た。

一枚目から最後まで、隅々と。

わかったのは、被害を受けた町のことなど……つまり、わたしたちの故郷についても書いてあった。

濃く、はっきりと場所は書かれているマル。

ほかにも、どんな調査をしたとか……全く進んでないみたいだったけど。



「心乃花、準備できたー?」

「うんっ、完璧……!」



今はこの場所……わたしたちの故郷に向かう準備をしていた。

立ち入り禁止だけど、気づかれなければ問題ない。

それに、わたしたちには神楽にもらったカードがある。



「よし、行こ!」

「うん!」



心乃華が掲げるのは、黒いカード。

瞬間、影が揺らいで、わたしたちは沈み始める。

瞬きすると、目の前の景色は真っ黒なものに変わっていた。
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