双葉に咲いた、ニセモノ双子。
今は、余計なことを考えない。

後回しだけど、心乃華の言葉だからそれで良かった。



「あ、ここだ」

「影の中は、移動が早いね」



不意に心乃華が立ち止まり、顔を上に上げる。

そのままカードを上に掲げると、地面が迫り出して私たちを上に押し上げる。

また瞬きをすると、景色は一瞬で切り替わっていた。

空に浮かぶ、真っ白な月。

それはいつも、精霊の姿を思い出させる。

目を閉じて、息を吐いた。

目の前に広がる、懐かしい景色……

わたしたちはわたしの故郷へと来ていた。









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