双葉に咲いた、ニセモノ双子。
「……ねぇ、少しだけついてきてくれる、かな」

「……うん、わかった」



心乃花の言葉に、頷く。

心乃花はそのまま、なにもない方へと歩き出した。



「ここに……」

「ここを開ければいいの?」

「……うん」



わたしは、心乃花が指した床……そこに溜まった埃を払い除けた。

さらに敷かれていたカーペットを退ける。

そこにあったのは、小さなへこみ。

心乃花は、それをそっと引っ張った。



「心乃花……これ」

「……わたしだけの、秘密の隠し場所だと、思ってた」



呟きながら、心乃花は隠れていた小さなスペースにそっと手を入れる。

取り出したのは、古びた手帳。

ほかにもいろいろなおもちゃなどが入っていたが、心乃花は迷わずそれを取り出した。
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