いじわる主治医は、私にだけ甘い
タクシーで家に帰ると、玄関で彩人が迎えてくれた。
「よくがんばった……」
ただそれだけを言って抱きしめてくれた。
「うわああああああああん」
私は何もはばからずに泣いていた。
彩人がいる。
それだけで私はこんなにもありのままでいられる。
「彩人……もっと抱きしめて」
言うとおりにしてくれる。
「冴は本当に強い子だ」
「ずびっ、そんなことない……慶人さんを傷つけた」
「相手の未来を守るためになあなあにせず気持ちを伝える強さは、傷つけることとは違う」
「うん。それにね。私には慶人さんが幸せに笑う未来が見えたの。その隣にいるのは自分じゃなくていいってはっきり思った」
「冴、冴が隣にいたいのは俺だろ?」
「……私は彩人を愛しています。やっと言えた。心から」
「俺も冴を愛してる、だからずっと隣にいよう。俺が冴の笑顔を守りたい」
彩人は体をそっと抱き上げて、泣きつかれた私をソファへと運んでくれた。
「私たちこれからやっとスタートだね」
「ああ。普通の恋人っぽいこと、たくさんしような」
「私、頑張ったよね」
「ちゃんとやれた」
「じゃあ俺のものだって証拠をください」
「甘えん坊さんだな、今日の冴は」
シャツのボタンをひとつ、また一つと外して。
下着になっても恥ずかしくなかった。
それよりも、もっと先に進みたくて。
彩人の温もりを求めていた。
「彩人、全部もらって」
「ーー冴、今日は優しくできない」
それから私たちは二人だけの夜を過ごした。
「よくがんばった……」
ただそれだけを言って抱きしめてくれた。
「うわああああああああん」
私は何もはばからずに泣いていた。
彩人がいる。
それだけで私はこんなにもありのままでいられる。
「彩人……もっと抱きしめて」
言うとおりにしてくれる。
「冴は本当に強い子だ」
「ずびっ、そんなことない……慶人さんを傷つけた」
「相手の未来を守るためになあなあにせず気持ちを伝える強さは、傷つけることとは違う」
「うん。それにね。私には慶人さんが幸せに笑う未来が見えたの。その隣にいるのは自分じゃなくていいってはっきり思った」
「冴、冴が隣にいたいのは俺だろ?」
「……私は彩人を愛しています。やっと言えた。心から」
「俺も冴を愛してる、だからずっと隣にいよう。俺が冴の笑顔を守りたい」
彩人は体をそっと抱き上げて、泣きつかれた私をソファへと運んでくれた。
「私たちこれからやっとスタートだね」
「ああ。普通の恋人っぽいこと、たくさんしような」
「私、頑張ったよね」
「ちゃんとやれた」
「じゃあ俺のものだって証拠をください」
「甘えん坊さんだな、今日の冴は」
シャツのボタンをひとつ、また一つと外して。
下着になっても恥ずかしくなかった。
それよりも、もっと先に進みたくて。
彩人の温もりを求めていた。
「彩人、全部もらって」
「ーー冴、今日は優しくできない」
それから私たちは二人だけの夜を過ごした。