いじわる主治医は、私にだけ甘い
翌朝、リビングに行くと、彩人がソファで寝ていた。
こんな愛しい人との赤ちゃんが私のお腹に……信じられないけど、いつまでも逃げてられない。
彩人の頬っぺをツンとつつくと、ううん、という言葉と共に大きな瞳が開いた。
「冴……おはよ。体調大丈夫?」
「うん。もう発作もないし、気持ち悪くもない」
彩人はむくりと起き上がると、私の手を繋いで言った。
「良かった。昨日は本当にごめん。もしも冴が嫌ならもう俺は冴の主治医降りるよ。そしてこれからは父親としてずっとそばに居る」
「じゃあ私の主治医は誰になるの?」
「慶人が適任だと思う」
……3秒くらい考えて、すぐに答えは出た。
「嫌だよ。私は彩人がいい」
「冴……」
「父親であり、主治医であって欲しいよ。昨日みたいに私が逃げちゃうから嫌になったの?」
「逆だよ。医者になると俺は厳しくなるから、冴を守りきれないと思って、父親に専念しようと思ったんだ」
「厳しくてもいい! 彩人がいじわるなのはもうみんな知ってるし、そのうえで私は彩人を選んだ。昨日みたいに私も彩人も悩んでも逃げてもいいけど、やっぱり最後は二人でいたいの」
「冴、じゃあ今日の仕事帰りエコーさせて。やっぱりそこがいちばん気になるから。だいたい何週か分かるし、他にも心配なことがないか気になる。これは絶対」
「……分かった」
「よしよし」
頭を優しく撫でてくれる。
「お願いだから、主治医降りるなんてもう二度と言わないで」
「うん、言わない。冴、二人で乗り越えよう」
「頑張る」
「俺がずっとそばにいる」
こうして、仕事終わりにエコーしに桐ヶ谷産婦人科にいくことになった。まだ怖いし受け入れ難いけど、彩人との約束は守りたい。
こんな愛しい人との赤ちゃんが私のお腹に……信じられないけど、いつまでも逃げてられない。
彩人の頬っぺをツンとつつくと、ううん、という言葉と共に大きな瞳が開いた。
「冴……おはよ。体調大丈夫?」
「うん。もう発作もないし、気持ち悪くもない」
彩人はむくりと起き上がると、私の手を繋いで言った。
「良かった。昨日は本当にごめん。もしも冴が嫌ならもう俺は冴の主治医降りるよ。そしてこれからは父親としてずっとそばに居る」
「じゃあ私の主治医は誰になるの?」
「慶人が適任だと思う」
……3秒くらい考えて、すぐに答えは出た。
「嫌だよ。私は彩人がいい」
「冴……」
「父親であり、主治医であって欲しいよ。昨日みたいに私が逃げちゃうから嫌になったの?」
「逆だよ。医者になると俺は厳しくなるから、冴を守りきれないと思って、父親に専念しようと思ったんだ」
「厳しくてもいい! 彩人がいじわるなのはもうみんな知ってるし、そのうえで私は彩人を選んだ。昨日みたいに私も彩人も悩んでも逃げてもいいけど、やっぱり最後は二人でいたいの」
「冴、じゃあ今日の仕事帰りエコーさせて。やっぱりそこがいちばん気になるから。だいたい何週か分かるし、他にも心配なことがないか気になる。これは絶対」
「……分かった」
「よしよし」
頭を優しく撫でてくれる。
「お願いだから、主治医降りるなんてもう二度と言わないで」
「うん、言わない。冴、二人で乗り越えよう」
「頑張る」
「俺がずっとそばにいる」
こうして、仕事終わりにエコーしに桐ヶ谷産婦人科にいくことになった。まだ怖いし受け入れ難いけど、彩人との約束は守りたい。