いじわる主治医は、私にだけ甘い
妊娠後期に入ると、産休に入った。
本当に何もやること無くて、家にいるとちょっと暗い気持ちになるけれど、どんどん華やかになっていく子供部屋を見ると、ワクワクが勝った。

「ただいまー」

「彩人、おかえり」

「今日、ちょっとこれからドライブにいかないか?」

「うん? いいよ。どこ行くの?」

「俺の実家」

「分かった」

カバンを持ってくれる彩人。

「よし、行こう」

「はーい」

夜の街のドライブも悪くなかった。
彩人の家に着くと、メイドさんにこちらへと言われると、彩人と一緒にドレスアップした。
そしてリビングへと呼ばれると、

「パーンッ」とクラッカーが鳴り、
「彩人&冴&Baby、Happy Wedding」

の看板があった。

「冴、彩人さん、おめでとう」

「おめでとうございます」

会田さんや相馬くんも来てくれていた。

「お姉ちゃんたちおめでとう!」

お母さんやお父さん、兄弟たちも。

「凛がケータリング選んだからめっちゃ体に優しくて、おいしいものばかりだよ♡」

「ありがとう、凛ちゃん」

「おめでとう、彩人、冴さん」

「ありがとうございます」

お義父さんやお義母さんや凛ちゃんも。

「もうすぐだね、冴ちゃん」

そして慶人さん。

「うんっ、慶人さん、彩人と赤ちゃんのことをよろしくね」

「もちろん」

みんなが集まってくれて、サプライズで結婚パーティーを開いてくれた。

「みんな集まってくれてありがとうございます」

「楽しい時間にしような」

「うん!」

お義父さんが音頭を取ってくれる。

「冴さん、彩人、そして赤ちゃんの幸せに乾杯!」

「「「かんぱーい」」」

結婚式はやれなかったけど、結婚パーティーができるなんて、夢みたいな時間だった。

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