Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~
「···はっ···。何言って···」

掠れた声。 否定しかけて、言葉が止まる。


「冷たい顔してたけど···。なんだか、ずっと苦しそうだった」

その言葉に、 レオンの眉がわずかに寄る。

図星だった。 地下室で引き金を引いた時。
何も感じていないわけじゃない。

ただ、感じないようにしているだけ。
“ボス”
だから。
迷えば、組織が揺らぐ。

だから切り捨てる、守るために。

でも、そんな奥の感情を
見抜かれたことなんて今までなかった。

レオンは小さく息を吐き、低く呟く。

「お前。ほんと、人のこと見すぎだろ。」



「···私は」

リリィは少しだけ俯きながら、静かに呟く。

「ほんの少しだけ、感情が伝わるの」

夜風が、ふわりと草木を揺らした。

レオンの目が、わずかに細まる。

「感情?」

リリィは小さく頷いた。

「色···みたいに見える時があって。強くは分からないけど···」

「でも、近くにいると。なんとなく」

静かな声。
リリィ自身、それを話すのは少し怖かった。
気味悪がられるかもしれない。

実際、昔はそれで怖がられたこともある。

でも、レオンにはちゃんと
伝えておきたかった。
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