幼なじみの救命士は、再会した初恋の私を今度こそ逃がさない 〜拒否権なしの溺愛同居〜
番外編 芽依子の30分間クッキング
朝早いキッチンから、鼻歌が流れてきた。
この時間に彼女が立っているのは、最近は見慣れてきた。
ただ――。
芽依子が料理をするときだけは、どうしても目が離せなかった。
遥希は気づかれないようにキッチンの入口にもたれた。
すると、ピタリと鼻歌が止まる。
芽依子が深呼吸して、姿勢を正す。
「いざっ!……やぁっ」
気合いとともに、といた卵を流し込んだ。
焼きひろがる音に、出汁の香り。
「よっ……ほぅっ……」
少し危なっかしい手付きで、卵焼き器をふるっていく。
「よしっ……できたっ」
小さくガッツポーズをとる可愛い姿に、遥希は堪らず息がこぼれた。
「……遥希?」
「おはよう」
「おはよ、なんでそんな顔してるの?」
「いや……今日の卵焼きは救えてるなぁって」
「そりゃあ、日々上達してますからね」
出来上がった卵焼きと誇らしげな芽依子とを、交互に見やりながら、遥希は昔を思い出した。
この時間に彼女が立っているのは、最近は見慣れてきた。
ただ――。
芽依子が料理をするときだけは、どうしても目が離せなかった。
遥希は気づかれないようにキッチンの入口にもたれた。
すると、ピタリと鼻歌が止まる。
芽依子が深呼吸して、姿勢を正す。
「いざっ!……やぁっ」
気合いとともに、といた卵を流し込んだ。
焼きひろがる音に、出汁の香り。
「よっ……ほぅっ……」
少し危なっかしい手付きで、卵焼き器をふるっていく。
「よしっ……できたっ」
小さくガッツポーズをとる可愛い姿に、遥希は堪らず息がこぼれた。
「……遥希?」
「おはよう」
「おはよ、なんでそんな顔してるの?」
「いや……今日の卵焼きは救えてるなぁって」
「そりゃあ、日々上達してますからね」
出来上がった卵焼きと誇らしげな芽依子とを、交互に見やりながら、遥希は昔を思い出した。